「JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカーIN中国」の決勝は広島県代表同士の対戦となり、福山ローザスセレソンがサンフレッチェ広島ジュニアを3-0で破り、初優勝。

 5月3、4、5日に横浜市の日産スタジアムで行われる全国決勝大会への出場権を獲得した。

 今大会、無失点だったサンフレッチェ広島の強力守備陣を破ったのは、福山ローザスの5年生エース、石井久継の攻撃からだった。両チーム無得点で迎えた第2ピリオド、CKのキッカーを務めた石井から絶妙のボールがゴール前に入る。対応しきれなかったサンフレッチェDFのオウンゴールを誘い、先制点を奪った。第3ピリオドには主将の江川楓(かえで、6年)のミドルシュートで追加点を奪い、早間美空(みく、5年)のゴールで優勝を決定付けた。

 石井は今年2月に放送されたテレビ番組で、お笑いコンビ・ナインティナインや元鹿島アントラーズの中田浩二氏とPK対決し、勝利を収めている。今大会でも、スピードとテクニックを駆使し、予選リーグから4試合で8得点を奪い、チームの優勝に貢献した。石井は「練習通りのプレーができました。全国大会でもチームみんなが一緒になって戦いたい」と笑顔を見せた。

 徳永将憲監督(34)は「試合に出ていない選手もベンチで声を出して、チーム全体でつかんだ優勝です。全国大会では、自分たちの実力がどの位置にあるのか、全力を出して頑張りたい」と話した。江川主将も「中国代表として優勝したい」と力強く全国制覇を宣言した。

<準決勝>サンフレッチェ広島ジュニア(広島)4-0弓ヶ浜FC(鳥取)、福山ローザスセレソン(広島)2-0Jフィールド岡山ジュニア(岡山)

<3位決定戦>Jフィールド岡山ジュニア4-0弓ヶ浜FC

<決勝>福山ローザスセレソン3-0サンフレッチェ広島ジュニア