川崎Fが左太もも痛を抱えるFW大久保嘉人の劇的ロスタイム弾で鳥栖を下し、首位に返り咲いた。

 大久保はJ1通算159得点となり、FW佐藤寿人(広島)を抜き、単独トップに躍り出た。川崎Fは序盤から鳥栖の出足の速いプレスに大苦戦した。中央を閉じられ、FW大久保、FW小林にいい形でボールが出ない。逆に鳥栖は高い位置でボールを奪ってカウンターを仕掛け川崎Fゴールに迫る。鳥栖はセットプレーでチャンスをつくるもゴールを奪えず、前半を0-0で折り返した。

 川崎Fは後半10分過ぎから徐々にリズムを取り戻し、FW大久保がクロスを頭で合わせるも枠外。MF田坂のミドルシュートも惜しくも枠を外れた。引き分け濃厚のラスト1プレーだった。途中出場のMF原川を起点にFW大久保がネットを揺らし等々力劇場で幕を閉じた。