ホームの磐田は1-5で横浜に敗れた。MFアダイウトン(25)がJ1初得点を挙げたものの、相手の厚い攻撃陣の前に大量失点となった。ホームで5失点以上の敗戦は、09年3月7日の山形戦(2-6)以来。エースFWジェイ(33)をケガで欠き、熊本地震の被災地、J2熊本で5年間プレーしたFW斉藤和樹(27)がスタメン出場したが、得点できなかった。

 ヤマハスタジアムでは試合前、熊本地震の被災地に向けて黙とうがささげられた。スタンドには「磐田のチカラを九州へ」の横断幕が掲げられた。名波浩監督(43)をはじめ、スタッフ、選手が腕に喪章をして臨んだ。立ち上がりにセットプレーからアンラッキーな形で2失点を喫したものの、あきらめない。前半22分には、右サイドDF桜内渚(26)のピンポイントクロスをMFアダイウトンが右足をダイレクトで合わせ、1点を奪い返した。

 アダイウトンにとって待望のJ1初得点だった。昨季J2は抜群の突破力で17得点をマーク。ところがJ1は相手DFのマークが厳しかった。持ち味を生かせなかったこともあり「相手をかく乱させたい」と直訴し、左右両サイドのポジションを変更。普段はMF太田吉彰(32)が入る右でプレーし、ようやく今季初得点が生まれた。

 5試合ぶりのスタメンで1トップに入ったFW斉藤はノーゴールだった。縁の深い熊本に思いを届けられなかった。後半途中からは左サイドバックのDF宮崎智彦(29)を中盤に上げ、守備を3バックに変更。攻撃人員を増やしたが、展開は変えられず。同39分、途中出場のFW森島康仁(28)が枠内シュートを放つが、相手GKにはじかれた。同42分、MF小林祐希(23)が2枚目の警告で退場。数的不利で逆転も難しくなった。最後まで追加点を奪えず、集まった1万4385人のサポーターに勝利をみせられなかった。【保坂恭子】