山形は札幌と引き分けに終わり、クラブワースト記録に並ぶ開幕8戦未勝利となった。前半11分に初先発のMF汰木康也(20)のゴールで先制も、後半14分に追いつかれた。

 リードした後の前半36分には雷雨による一時中断もあり、流れをつかみ切れず反撃を許した展開だった。初白星はお預けも、通常の3バックから4バックにした新システムなどは機能。これまで出場機会の少なかったMF汰木やDF高木利弥(23)らを先発させ、終盤には高卒ルーキーFW永藤歩(18)もプロデビューさせた。

 石崎信弘監督(58)は「けが人や出場停止などもあり布陣も選手も変えて臨んだ。それぞれが特長を出してくれたと思う。危ないところもあったが、今日のゲームはうまく対応できた。次のゲームでできるかどうかが大事」。MF汰木は「今までよりボールを保持できる時間が長かったのが良かった。DFラインと前の選手との連携を見直すなどし、次の試合こそ絶対に勝たなきゃいけない」と次戦を見据えていた。