東西大都市によるU-23対決は、1-1の痛み分けに終わった。G大阪U-23がアウェーで東京U-23と対戦。熊本・益城町出身のG大阪DF野田裕喜(18)は実家が地震で被災する中で先発し、最少失点に貢献した。

 野田は試合に集中しながら、ときおり頭に熊本のことがよぎった。実好監督から「プレーで元気にしないでどうする」と言われ、送り出された。球際では激しく争い、クロスには果敢に飛び込んだ。益城町では両親と祖父母が住む自宅が被災し倒壊。避難生活を送る。「元気を与えられるか分からないけど、最少失点は自分にとって第1歩」と前を向いた。