ホームの藤枝は4-0でYSCC横浜に快勝し、ホーム連勝を飾った。2点リードで迎えた後半30分、新加入のMF鮫島晃太(23)がプロ6年目で初得点をマークした。ゴール前でMF枝本雄一郎(27)のパスを足元で受け、相手DFをかわすと右足でシュートを決めた。ガッツポーズでベンチに駆け寄った。

 練習から好調を感じ、得点を予感していたという。鮫島は「点取るかもしれない、と話していた。得点後は少し舞い上がってしまった」と振り返った。ボランチとして積極的な攻撃参加から好機を演出。後半はゴール前で体を張った守備をみせ、完封勝利に貢献した。ホームで2戦2勝と負けなし。「ここで勝てたことが一番。自分たちのサッカーをもっと突き詰めていきたい」と意識を高めた。

 U-19日本代表に招集経験があり、同じ92年生まれの鹿島MF柴崎、G大阪FW宇佐美らと「プラチナ世代」として注目された存在だった。ところがJ1広島で出場機会なく、鳥取、長野を経て今季から新加入した。藤枝MYFCのテレビCMにも起用されるなど「クラブの顔」になりつつある。街中で、声をかけられることもあるという鮫島は「今年は目に見える結果を出すことが目標」と貪欲な姿勢だった。【保坂恭子】