湘南が19年ぶりに横浜から勝ち点3を奪って、今季初勝利した。

 後半3分、MF菊池大介(25)がスルーパスを供給。抜け出したFW高山薫(27)がシュートを決めて先制した。同25分にはPKを守護神GK村山智彦(28)が好セーブし、得点を許さなかった。

 村山は「僕1人の力じゃないし、チームで取った1勝。俺とカイケの対峙(たいじ)してる感じが、大久保さん(嘉人)を止めた感じに似てて(去年6月20日の川崎F戦)。うまく自分のリズムに引き込めた」と納得顔だった。

 これでリーグ戦初勝利。試合後には涙を流す選手もいた。DF奈良輪雄太(28)は「感動を表に出すタイプではないけど、疲れ切って、普通に寝てそしたら鳥肌立って。気付いたら泣いてた」と振り返る。曹貴裁監督(47)も「もう15年くらいたってない気がするけど(笑い)。勝つことがこんなにもうれしくて、選手が生まれたばかりの子どもの顔してロッカールームに戻ってきたのを見ると、監督として仕事をしていてすごく良かったなと思いました」と喜んだ。