町田FW中島裕希(31)が、3試合連続弾となる今季7点目を決めた。チーム念願のJ1ライセンス取得へ向け、結果で示し、環境を変える覚悟を示した。

 今季J3から昇格した町田は、岐阜に1-1で引き分けて、首位こそ譲ったが現在3位。まだ序盤ながら、J1自動昇格圏(2位以上)を狙える位置にいる。ただ町田はスタジアムや練習場の設備がJ1クラブライセンスの基準に到達していない。現状では順位に関係なく、J1昇格の資格がない。

 しかし、中島は信じている。結果を残せば、世間の注目を浴びる。そうなれば、J1ライセンス取得へ向けた動きも加速する。「しっかりと結果を残すことが大事。いい順位でいることで、環境を変えられるかもしれない。いい順位にいることでしかアピールできない。目の前の試合に集中するしかない。勝つことが大事」と自分に言い聞かせるように話した。

 だから何よりチームの勝利を欲していた。個人記録は二の次。3戦連発弾にも「勝ちにつながるゴールを決めたかった。2点目を取ってあげられなかった」と悔しがった。次のアウェー讃岐戦へ向け、「いい時も悪い時もあるが、いい時に勝ち点を伸ばすことが大事。次しっかり勝ちたい」と意気込んだ。