G大阪が史上初めて1勝もできずに姿を消した。1次リーグ最終戦は敵地オーストラリアで、メルボルン・ビクトリーに1-2の敗戦。2分け4敗のG組最下位で全日程を終えた。不調の日本代表FW宇佐美貴史(23)ら主力は今遠征に同行せず。控え組の奮起もなく、深刻なチーム状況に陥った。

 昨季4強入りしたG大阪は、見る影もなかった。2分け4敗。6試合を戦って得た勝ち点はわずか2。G組断トツの最下位。1勝もできずに終えたのは、06年の初出場から8大会目でクラブ史上初めて。最悪の結末が、重くのしかかった。長谷川監督は「前を向いて進むしかない。今日出た選手はよく戦ってくれた。この積み重ねで少しずつJで順位を上げていきたい」と言葉を絞り出した。

 既に敗退が決定して臨んだ敵地の最終戦。宇佐美、遠藤ら主力は遠征に同行しなかった。控え組にとっては力を示す絶好の機会だったが、アピール不足で不完全燃焼に終わった。唯一の光は、途中出場した東京五輪世代・17歳MF堂安が、後半40分にアデミウソンの得点の起点を作ったことくらい。J1リーグ戦も9位に低迷し、西の名門は、目標を失いつつある。ここからはい上がることができるか。課題は多い。