試合終了後、FCソウルの選手たちは浦和のサポーターに向かっても頭を下げ、来場を感謝した。球際の激しい戦いが続いた試合の好内容もあいまって、スタンドからは引き揚げるFCソウルの選手に向かって、温かい拍手が送られた。

 SNSでも、FCソウルの選手たちの「一礼」は、すぐに話題になった。それには理由がある。3日の1次リーグ最終戦ホーム浦項戦では、終了後に浦項の選手たちが巻いていたテーピングをはがし、ピッチ上にまき散らした。

 浦和FW興梠がうながし、若手選手があわてて拾い集めたが、主将DFキム・グアンソクがひったくって再びまき散らした。GK西川が強く注意したことをきっかけに、両チームは乱闘寸前のもみ合いになっていた。

 FCソウルのマナーの良さは、同じ韓国勢だけに際だった。FCソウルMF高萩は「いつも相手のサポーターにもみんなで頭は下げます」と説明。「Kリーグでも、ほとんどのチームがやっていることだと思いますよ」と話した。