鹿島が、最近4勝1分けと“お得意さま”だった広島に圧勝した。先制は前半33分、FW金崎夢生(27)のシュートのはね返りをMF遠藤康(28)が右足で決めた。1-0の後半4分にはMF中村充孝(25)のヒールパスを受けた金崎が、豪快に左足ボレーでゴールにたたき込んだ。

 プレミアリーグのアーセナル移籍が決まり警戒していた広島FW浅野拓磨(21)に1点を返されたが、その2分後、左クロスをFW土居聖真(24)が左足で決めて難なく突き放す。シュートはクロスバーをたたいたが、はね返りがGK林の背中に当たってゴールに吸い込まれた。さらに2分後、遠藤のミドルシュートのこぼれ球を中村が押し込み、一気に4得点した。

 第1ステージ(S)を制しながら、第2S開幕戦のG大阪戦は1-3で完敗。連敗を快勝で回避した石井正忠監督(49)は「前回やられたセットプレーではタイトに守ってくれた。ただ、流れの中で取られたことは反省」。土居は「(UAEに電撃移籍した)カイオがいないことを感じさせない4得点でしたね」と総合力の高さに胸を張った。