INAC神戸のなでしこジャパンFW増矢理花(20)が31日、神戸市内で行われた抗州(中国2部)との練習試合(45分×2、30分×1)でハットトリックを達成した。

 増矢は1本目に1点、2本目に2点を記録。2本目途中で1度ベンチへ下がったが、特別ルールのため3本目で再び出場するタフさを見せた。この日は、1トップで存在感を発揮。それでも、20歳FWは「守備をしっかりしたいし、攻撃ももっと詰めていきたい」と、貪欲だった。

 なでしこジャパンでは、高倉監督が就任以降、継続的に招集されている。新生なでしこの顔として、弱冠20歳でも代表としての自覚をしっかり持つ。「上の人に頼ってばかりじゃなくて、自分たちがやっていかないと」。

 松田監督は増矢に対して「代表に入り出してもまだまだ変わっていない」と厳しいが、この日の活躍に関しては「シュートの場面に(ポジションへ)入れたのは大きい。得点感覚を見せてくれた」と合格点。8月6日に行われるリーグ杯日テレ戦(アウェー)に向けて、さらなる飛躍を期待した。

 試合は計11-1(3-1、5-0、3-0)でINAC神戸が勝利した。