J2清水FW北川航也(20)が「弟分」の活躍を刺激を受け、チームの起爆剤になることを誓った。明日27日の関大との天皇杯1回戦に向け、25日は静岡市内で完全非公開練習に臨んだ。24日にはジュニアユースが日本クラブユース(U-15)選手権で5年ぶりに優勝。下部組織出身の北川も中学3年時に優勝しており「刺激になった。自分もやらなければいけない」との覚悟を示した。

 決勝を控えたジュニアユースの選手に向け、北川はビデオメッセージを通じて激励していた。昨年トップ昇格を果たした生え抜きは、下部組織の選手たちにとってもあこがれの存在。今月4日にはクラブユース(U-18)選手権でユースも全国準優勝。立て続けの快挙に「トップチームが頑張らないわけにはいかない」と強調した。

 今季はここまでリーグ戦で7得点をマーク。ところが、前節アウェー横浜戦ではFW金子翔太(21)にスタメンを明け渡した。FW陣はエース鄭大世(32)と2トップを組む選手が試合ごとに変更される。大会は違っても天皇杯でのアピールがリーグ戦の出場機会にもつながるため「普段出られない選手の力が試される。無駄にしたくない」と厳しい表情をみせた。

 昨年は初戦となった2回戦でJ3藤枝に逆転負けを喫した。明日、対戦する関大のMF森主麗司(2年)はユース時代の同期で先発が濃厚。北川は「絶対に負けたくない。点を取ることでチームを勝たせたい」と闘志をみなぎらせた。【神谷亮磨】