鹿島の石井正忠監督(49)が、心労による体調不良からの復帰戦を勝利で飾った。

 前半35分にFW赤崎秀平(25)が右足で先制し、4分後にはMF柴崎岳(24)が鮮やかな左足ミドルで追加点。後半14分にはFW鈴木優磨(20)が右足でダメを押した。

 石井監督は「最初から厳しい戦いになる大会だと思っていた。苦しい中、皆さんの支えがあって戻ってこられました」とサポーターに感謝。公式戦2試合ぶりに指揮した内容については「残り15分だけは不安定でしたけど、特に前半のような戦い方ができれば、いい結果が自然とついてくる」と納得した。先制した赤崎も「石井さんの復帰戦だったので、しっかり戦おうと思っていた」と喜んだ。

 J1リーグの第1ステージを優勝に導きながら、後半戦の成績下降に対する責任感で体調を崩した石井監督は26日の練習を休み、翌27日のリーグ戦の第2ステージ横浜戦を指揮できなかった。一時は辞意も示したが、立ち直って30日の練習から復帰していた。