川崎FのMF田坂祐介(31)が、10日の福岡戦で人生初のセンターバックで先発する可能性が出てきた。チームは8日、神奈川・川崎市内で紅白戦を行い、田坂が3バックの右に入るフォーメーションが試された。DF武岡優斗(30)が3日の天皇杯、J3秋田戦で相手の悪質なタックルを受け右足首靱帯(じんたい)を負傷。苦しい台所事情の中、田坂の右DFに抜てきされた。

 田坂は攻撃的な選手だが、ドイツ2部ボーフム時代に鍛えられた対人戦の強さが光る。天皇杯では試合途中に投入され、相手に囲まれてもボールを失わない強さを発揮し、ダメ押し点も決めている。第2ステージ優勝のためにも、負けられない一戦で初めてのポジションに入るが「新しい感覚。ボールに触れる楽しさはある。与えられたポジションでチャレンジして、出るからには結果を残したい」と話した。