仙台は明日25日、ホームで名古屋と対戦する。引き分け以上で来季のJ1残留が確定する大事な一戦を前に、DF大岩一貴(27)は「相手をたたいて力もついてくる。しっかり勝ちたい」と闘志を燃やした。

 今季J2千葉から新加入の大岩は、累積警告で出場停止の前節甲府戦以外の全28試合に出場。主に右サイドバックとしてレギュラーに定着した。名古屋市出身で、プロ入りまでを同地で過ごしたこともあり「グランパスとの対戦が楽しみ」と試合を心待ちにする。

 名古屋の本拠地パロマ瑞穂までは実家から自転車で10分の距離。小学生の頃は「瑞穂によく行ってましたし、(選手の)バスを待ったりもしていた。僕はストイコビッチ世代ですからね」と懐かしみ、応援した思い出を振り返る。

 今季、自身初のJ1舞台で居場所をつかみ、チームのために奔走し続けてきた男は「明日が大事。自由にはやらせない」ときっぱり。チームにも仙台にもすっかりなじみ「下を見る余裕はないけど、今は純粋に勝ちたい。それだけですね」と前を見た。【成田光季】