J2清水に頼れる主力が戻ってきた。23日のホーム北九州戦に備え、19日は静岡市内で練習を再開。この日から右もも裏肉離れで約1カ月間離脱していたMF枝村匠馬(29)が完全合流した。ゲーム形式練習を含めた全メニューをこなし、「コンディションはここから上げていきます」と決意を示した。

 今季は右サイドハーフとして18試合に出場し、2得点をマーク。小気味いいパスを武器に試合のリズムを作り、チームをけん引してきた。代えのきかない選手の戦列復帰に、小林伸二監督(56)も「今日の練習を見ても質は高い」と手放しで喜んだ。

 足首痛で離脱中のMF河井陽介(27)は、この日も別メニューだったが「今週には戻りたい」と、予定よりも1週間早い復帰を誓った。左ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷で長期離脱していたDF鎌田翔雅(27)とFWデューク(25)の2人も先週から全体練習に合流。リーグ終盤に向け、戦力が整いつつある。枝村は「ここからは負けたら終わり。チームの総合力で勝てるような準備をしていきたい」と力強く話した。【神谷亮磨】