仙台は今日22日、ホームで神戸と対戦する。シーズンも残り3戦。今季続出の故障者ほとんどがチームに復帰し、渡辺晋監督(43)も「けが人が戻り活気がある。残り3つ全部勝つつもり」と熱く話した。

 仙台の“天才”MFも完全復活する。35歳のベテラン野沢拓也が2トップの一角で14戦ぶりに先発復帰する可能性が高い。20日の紅白戦でも、相性抜群の相方MFハモン・ロペス(27)と組み、1本目から主力組でプレー。FW転向した今季は15戦3得点と活躍していたが、7月に右足太もも裏の肉離れで、長期離脱を余儀なくされていた。

 現状のコンディションは「普通」と冷静。だが、渡辺監督は「本人は『フィーリングなどがまだ』と言っているが、天才だから言えること。タクヤは我々のチームで一番クオリティーの高い選手。試合当日には万全で来てくれると思うし、違いを見せてくれるはず」と信頼を寄せる。野沢は「試合が久々なので楽しみにしてる。3カ月以上、サッカーから離れていたのでチームに迷惑かけないようにしたい」と淡々と話した。

 神戸は12年にプレーした古巣。今季1Sのアウェー対戦時は、先発し自ら先制点を奪ったが、その後に追いつかれ勝ち点3を逃した。「あれは勝ち切れた試合だった。その教訓を生かしたい」とリベンジも誓う。野沢を筆頭にMF金久保順(29)やFW金園英学(28)らも準備OK。役者がそろった本拠で、神戸を倒す。【成田光季】