C大阪はJ1自動昇格(2位以内)が遠のく、痛恨の3試合連続ドローを喫した。ホームで水戸に2-2で引き分けて4位のまま。残り4戦で2位松本とは勝ち点6差に開いた。昇格プレーオフ(PO)進出条件となる6位以内は確定したが、自動昇格は厳しくなってきた。

 選手は天を仰ぎ、C大阪の本拠地金鳥スタに激しいブーイングが響く。シュート数は水戸の7本に対し、倍以上の19本を放ちながら痛恨ドロー。しかも前半4分の失点は、完全な最終ラインの連係ミスだった。同26分には乱闘騒ぎが起きるなど、どこまでも後味が悪い。大熊監督は「もどかしい思いをさせているが、気持ちを込めて戦っている選手をもう1度、後押しして欲しい」と訴えかけた。

 3戦連続で勝利を逃し、J1自動昇格が遠のいた。残り4戦で2位松本と勝ち点6差の4位。昨季と同様に、現実的には3~6位の4クラブで1枠を争うPOでの昇格を目指すことになりそうだ。先発に抜てきされた大体大卒の新人FW沢上は「結果を残したかった」と悔しそう。日本代表MF山口は「(POの)準備をしておかないといけない。仮にPOになったとしても、残り4連勝していけば(勢いが)全然違うと思う」。3年ぶりのJ1復帰へ厳しい戦いが続く。【益子浩一】