浦和が、PK戦の末に川崎Fに敗れた。

 3-3のまま互いに譲らず、PK戦に突入した。先攻の川崎Fの1人目、FW大久保嘉人(34)が決める。続いて後攻の浦和MF阿部勇樹(35)のキックは、右ポストに当たって外れた。両手で頭を抱えて天を仰いだ阿部だったが、GKが早く動いたためやり直しに。2度目はクロスバーに当たりながら、そのままゴールに入った。

 だが、2人目のFWズラタン(32)のキックはGKに読まれてセーブされ、続くFW興梠慎三(30)は左ポストに当てて外した。ズラタンが止められたのを見た興梠は「GKは(長身で)サイドはよく届くし、早く動く」と判断。「逆をつけばコースが甘くても入る」とGKを見ながら助走に入ったところ、「(長く)見すぎて、(足の)変なところに当たってしまった」とミスキックだったことを明かした。

 すでにルヴァン杯は優勝し、Jリーグ王者にも王手をかけているが、この敗戦で今季3冠はなくなった。興梠は「自分が外してしまったのでチームに申し訳ない」と肩を落とした。