チャンピオンシップ(CS)決勝に出場する年間勝ち点1位の浦和は27日、さいたま市内の練習場で午前中に約2時間の練習を行った。

 この日はサイドからの攻撃の連係を確認。MF柏木陽介(28)らを中心としたパス回しからサイドに展開し、MF駒井善成(24)、DF槙野智章(29)らが交互にクロスを上げた。3日の第2ステージ最終節からCS第1戦まで26日空くこともあり、練習中にはペトロビッチ監督から「1カ月前(の感覚)を取り戻せ」という熱がこもった声も飛んだ。

 決勝の相手は準決勝で川崎Fを下した鹿島に決まった。第2ステージや天皇杯で敗戦している川崎Fへのリベンジを期する声も多かったが、国内18個目のタイトルを狙う試合巧者が相手になった。29日の第1戦はアウェー。固い守備を武器とする鹿島に対し、FW武藤雄樹(28)は「鹿島も、1回はすきを見せると思う。そこを突けるかどうか。ギリギリの戦いになると思う。FWの責任感を持って、ゴールで貢献したい」と、緊張感のある表情で得点を誓った。