ブラジル1部のサッカークラブ、シャペコエンセの選手らが乗ったチャーター機が28日夜(日本時間29日)に墜落した事故を受け、J2清水の選手たちもショックを受けた。千葉とC大阪でもプレーしたFWケンペス(34)や、京都に所属していたDFチエゴ(30)らJリーグ経験者も犠牲になった。かつて同じクラブでプレーした元同僚たちは11月30日、静岡市内での練習を終えると、それぞれが沈痛な思いを語った。

 10年に京都でチエゴと1年間プレーしたDF角田誠(33)は「非常に悲しい。サッカー界の大事な仲間を失った」。ケンペスと13年から2年間千葉でチームメートだったGK碓井健平(29)は家族ぐるみの付き合いをしていたといい、早すぎる仲間の死を悼んだ。「残された家族を考えると…。残念な気持ちしかない」。

 この日の練習前には清水の選手、スタッフ全員で黙とうをささげたという。ケンペスとC大阪で1年間ともにプレーしたFW村田和哉(28)も「2トップを組んだこともあった。サッカー人として、これからは思いを持ってやりたい」と、無念の死で生涯を終えた仲間のためにも、ピッチに立つ覚悟を示した。【神谷亮磨】