J3に降格する北九州のFW原一樹(31)が、J2の讃岐に完全移籍することが14日、両クラブから発表された。

 原は今季、J2で得点ランキング6位の16得点を挙げ、2季連続2ケタ得点と、降格した北九州で1人、気を吐いた。原は北九州を通じてコメントを発表し、J3降格について謝罪するとともに、サポーターに感謝した。

 「ギラヴァンツ北九州に来て3年間、1日1日をとても大切に、自分の成長の為、原一樹というサッカー選手をこの街の人に知ってもらい一緒に歓びを分かち合う為に、全力で練習に取り組み、後悔を残さないようトレーニングを続けました。それでも、今年チームをJ3に降格させてしまったのは、まだまだ僕の実力が足りなかったからだと思います。しかし、悔しさはありますが、後悔はありません! この街のたくさんの人に支えられ、僕は自分の持っている以上のパワーを試合で出すことができたと思います。本当にどんな時も、チームを信じ僕を信じてくれた、サポーターの皆さん、本当にありがとうございました!!」

 移籍を決断した引き金の1つに、柱谷幸一監督(55)の退任があったことを示唆した。

 「それでも移籍を決断した理由は、京都を契約満了になり、小学校から始めたサッカーを28歳で辞めなければいけないのかなぁ‥。という思いがあった中、柱谷(幸一)監督がギラヴァンツ北九州で一緒にサッカーをしないか! と誘って頂けたのが本当に嬉しく、この人の為に僕は全力を出しきろうと思いました! その恩師の柱谷監督が辞めることになり、自分の力のなさを痛感しました…。そんな中、カマタマーレ讃岐が僕を評価し、オファーを下さいました。ギラヴァンツ北九州に来た3年間があったからこそ、頂けたオファーだと思います。そして、僕はまだまだ上手くなる為に自分の成長の為に、ギラヴァンツ北九州を離れ、カマタマーレ讃岐に移籍する事を決断しました」

 原は最後に、来季の目標得点を20点に据え、北九州サポーターに、あらためて感謝した。

 「僕はチームを離れる事を決めましたが、この街、そしてギラヴァンツ北九州が大好きだから、心から応援し続けたいと思います。僕もカマタマーレ讃岐で20得点を取ることができる選手になれるよう全力でトレーニングをし、試合で結果を出し続けたいと思います! 3年間熱い応援、本当にありがとうございました」(全て原文のまま)

 原は千葉県出身で、市船橋高で全国高校サッカー選手権優勝を経験。駒大に進み、総理大臣杯を3連覇するなど活躍し、07年に清水に入団。浦和、京都をへて、13年に北九州に入団。10月16日には、来季から入団する讃岐相手にプロ生活初のハットトリックを達成し、北九州を3-0の勝利に導いた。