札幌が来季新戦力として、鳥栖MF早坂良太(31)を完全移籍で獲得することが5日、分かった。既にオファーを出し交渉は詰めの段階。本人も札幌でのプレーに前向きで今日6日にも正式発表される。ゴール前への的確な配球から、クロスに飛び込んでの得点など、幅広く攻撃に絡めるユーティリティープレーヤーで、札幌ではFW、トップ下、サイドハーフと複数ポジションでの活躍を期待している。

 静岡大卒業後、JFLのホンダFCで働きながら2季プレーした後、10年にJ2鳥栖入りした苦労人。大学時代には教職員免許を取得している異色の選手だ。今季J1では第1ステージ11試合、第2ステージでは全17試合に出場し、チャンスメーカーとして活躍。J2時代の11年に37試合10得点を挙げ昇格に貢献、翌12年から5季連続でJ1に定着させた「請負人」獲得で、クラブ史上16年ぶりのJ1残留につなげる。

 ◆早坂良太(はやさか・りょうた)1985年(昭60)9月19日、奈良市生まれ。愛知高、静岡大を経て08年にJFLホンダFC、10年にJ2鳥栖入り。J通算199試合20得点(J1通算126試合6得点、J2通算73試合14得点)。183センチ、73キロ。利き足は右。家族は夫人と2男。血液型AB。