東日本大震災の復興を支援する「東北人魂を持つJ選手の会」は6日、宮城・松島フットボールセンターで、小学生を対象とした「第1回東北人魂カップin松島」を開催した。

 これまでは地域やサッカー環境復興のために活動を継続してきたが、発起人の鹿島MF小笠原満男(37)は「東北から僕らに続くJリーガーが出てきてほしい」と、Jリーガー育成も目的に加え、今回から大会形式で実施した。宮城、岩手、福島から計8チームが参加。「Jリーガーを目指す上でも勝ち負けにこだわってほしい。常に勝負するのがプロ」と、得点王で並んだ2人にリフティング合戦をさせて、副賞のサイン入りスパイクを競わせるなど、競争心を徹底させた。

 試合後には、09年から総合アドバイザーを務めるレノヴェンスオガサFC(岩手)の選手を集め「なんで負けて笑っているんだ。試合に臨む準備が足りない」などと厳しい声もかけ、Jリーガー育成への本気度を感じさせた。今後はさらに参加チーム数を増やしていく意向。「Jヴィレッジでやりたい」と福島・楢葉町での開催も望んだ。

 初代王者には塩釜FC(宮城)が輝き、小笠原に加え、鹿島MF遠藤康(28)、DF山本脩斗(31)も参加し、プレゼンターなどを務めた。