ただ、これからは同U-18の試合には出られない。そのため、なでしこリーグでベンチ入りできないと、公式戦の出場機会はなくなる。「厳しさは、もちろん感じている」。同年代での試合出場よりも、高いレベルで実力を磨くことを選んだ。喜び以上に強い覚悟がある。

 ボール奪取と、そこからの展開を得意とするボランチ。昨年はU-17女子日本代表として同W杯(ヨルダン)に出場。準優勝を経験した。「技術では日本の方が上。そこに体力をつければ世界でも勝てる」と刺激を受けた。将来の「なでしこジャパンに入る」という意欲も、湧いてきた。

 憧れの存在はMF上尾野辺めぐみ(30)。同じボランチとして尊敬するのはMF川村。ともにチームの先輩で、なでしこジャパン常連の2人を目標にすることに、向上心が見え隠れする。「今季は試合に出られるようになりたい」。夢の実現のため、まずは1歩目をしっかりと踏み出す。【斎藤慎一郎】

 ◆唐橋万結(からはし・まゆ)1999年(平11)8月4日生まれ、新潟市出身。サッカーは4歳で始め、小針小1年でアルビレックス新潟のサッカースクールに通う。小学生時代は小針レオレオサッカー少年団に所属。小針中では新潟レディースU-15に在籍し、新潟中央高に進学と同時に新潟レディースU-18に昇格。15年にU-16日本代表に選ばれ、U-16アジア女子選手権(中国)に出場。16年はU-17女子日本代表としてU-17女子W杯(ヨルダン)に出場し、準優勝。ポジションはMF。164センチ、54キロ。背番号25。