横浜F・マリノスは23日付で、取締役兼チーム統括本部長の利重孝夫氏(51)の兼務を解き、取締役に専念することになったと発表した。

 利重氏はクラブ経営の全般を担当するエグゼクティブ・アドバイザーを経て、昨年7月1日からチーム統括本部長に就任していた。強化の責任者として選手の補強などを担当。今年1月に中村俊輔の退団が決まった際には「最大限慰留したが、最後は意志を尊重して決意を受け入れた」などと話していた。

 横浜はチーム統括本部長の後任は置かず、昨年4月からスポーティングダイレクターを務めるルーマニア出身のアイザック・ドル氏が、その職務を担うとしている。利重氏は取締役として、今まで以上に事業部門に注力するという。

 J1の開幕2日前という異例の時期の発表となった。