昨季J2を制し、5季ぶりのJ1に挑む北海道コンサドーレ札幌。四方田修平監督(43)にとっては初の挑戦となる。J2発足後、札幌の過去4度のJ1挑戦で残留できたのは01年の1度だけ。全体的にも昇格チームの苦戦は過去のデータから明らかだ。今日25日、トップリーグ「定着元年」を目指す札幌の戦いが始まる。

 2年連続で主将を務めるMF宮沢裕樹(37)は「実力のあるチームが多く、去年みたいにずっと首位にいる状況にはならない。結束力が試される」と、気を引き締める。1次キャンプ地の沖縄では主将主催の食事会を開き、仲間意識を強めた。30代14人は、18チーム中、最多。下は18歳から所属する年齢構成で、ベテランと若手のパイプ役を担う。

 室蘭大谷高(現北海道大谷室蘭高)から入団した、生え抜きの10年目。1年目の08年、前回の12年と昇格1年で降格する悔しさを味わった。ボランチとして成熟期に迎える、3度目の今季は、ことあるごとに「即降格というイメージを払拭(ふっしょく)したい」と発言してきた。「J2とはゴール前の質が違う。速い選手が多いし、ボールを持つ時間を増やさないと。簡単なシーズンにはならないと思うが、下を向かずに戦う姿勢を見てほしい」と燃えている。