FC東京ユース所属のU-20(20歳以下)日本代表候補FW久保建英(たけふさ、15)が、今季もトップチームに登録される。東京が明日8日にJリーグへ2種登録(高校)の申請を行う方針を固め、10日の承認を経て発表される。初登録された昨季はJ3の東京U-23でJリーグ最年少出場記録を更新。高校生になる今季は最年少ゴールが期待され、12日のJ3開幕戦(対富山、夢の島)に出場させる方向で調整中だ。

 森本貴幸(東京V)が04年にJ1で記録した15歳11カ月28日を更新するには、6月1日までに得点しなければならない。J3は5月28日の北九州戦まで10試合あるが、クラブ関係者は「全試合には出られない」と説明。久保を慎重に育成するため、公式戦でのフル出場を重視している。高校年代の高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区が開幕する4月8日以降は東京ユースが優先されそうだ。

 そこに代表も加わる。久保は、7日からのU-20日本代表候補合宿(東京)に飛び級で招集。20~28日のドイツ遠征、5月20日~6月11日のU-20W杯(韓国)に呼ばれる可能性もある。その場合、直前合宿も含めれば5月11日から拘束される。日程的にJ3に集中できるのは実質3試合(第1、2、4節)。最年少得点達成には、久保の“決定力”が試される。