25年目のJリーグで、世界仰天の50歳弾が生まれた。J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、50)がザスパクサツ群馬戦(ニッパツ)の前半40分、今季初ゴールを決めた。ゴール前のこぼれ球を左足で合わせ、直後にカズダンスも舞った。自身の持つJリーグ最年長得点記録を50歳0カ月14日に更新。これが決勝点となり1-0で勝ったチームは3位に浮上した。プロ32年目、カズの名がまた世界に伝わった。

 カズが自身のベストゴールを選んだ。「Jリーグでは迷わず、ヴィッセルの時のマリノス戦。スタジアムの雰囲気とゴールの形。なぜって言われたら単純です。好きだから。良いゴールは挙げたらきりがない」。01年11月24日の神戸-横浜戦。DF波戸を背負いながら右クロスを右足トラップだけで切り返し、DF松田との間をすり抜けて決めた。「それ以外ならキンゼ・デ・ジャウーで一番最初にコリンチャンス相手にヘディングで入れた、プロ第1ゴール。ジェノアでのスクラビからの落としを詰めたシュート。あともう1つは東日本大震災復興試合のゴールです」。86年にサントスでプロデビューした2年後に「KAZU」を知らしめた。94年にはセリエAでアジア人初得点。日本中を1つにした復興カズダンスも心に刻まれている。