北海道コンサドーレ札幌は今日15日、敵地ヤマハスタジアムに乗り込み、ジュビロ磐田とのルヴァン杯初戦に臨む。若手育成の観点から、今季、新たに21歳以下の選手1人以上の先発出場が義務づけられた。磐田戦では、昨季クラブ史上最年少でリーグ戦先発デビューを果たしたFW菅大輝(18)が、3ボランチの一角としてスタメン濃厚。14日の全体練習ではセットプレーを入念に確認した。

 リーグ戦開幕後、3試合を終えて、まだ1度もベンチ入りしていない菅は「個人として、まずは得点を狙っていきたい」と、意気込んだ。昨季はトップ下での起用も、今季から「3-5-2」にシステムチェンジしたため、新たなポジションでアピールに必死だ。「まだ慣れていないし、覚えないといけないことも多い」と修業中の身。「前は周りに動かされていたけど、今は自分が動かさないといけないし、1つでも指示を間違えるとチームの流れがおかしくなる」と、責任を痛感している。

 公式戦では、すでに1月のニューイヤー杯で“プロ初得点”を記録。点取り屋としての本能は健在だ。「せっかく出場機会を作ってもらったので、しっかりアピールしてリーグ戦にも絡んでいきたい」。カップ戦をステップに、主力の座を射止める。【中島宙恵】