川崎フロンターレは16日、神奈川・川崎市内で18日の「多摩川クラシコ」、FC東京戦に向けて調整を行った。

 昨季まで川崎Fに所属し、3年連続得点王に輝いたFW大久保嘉人(34)との対戦に各選手は、並々ならぬ思いを口にした。

 DF谷口彰悟(25)は「嘉人さんが得点すれば、間違いなく嘉人さんもチームものってしまう」と警戒する。15年のガンバ大阪戦では、大久保と得点王を争ったFW宇佐美貴史(現アウクスブルク)を封じ、昨季のサンフレッチェ広島との開幕戦では大久保とJリーグ最多得点を争ったFW佐藤寿人(現名古屋)に得点を許さなかった。それだけに「この人には取らせない、という戦いは意外と集中できる。何でもできる選手なので、どこにいようと気にしないといけない」とイメージした。

 MF中村憲剛(36)は、東京戦に向け「相手は力のある選手ばかり。うちが今やっていることをどれだけできるか」と意気込んだ。公私ともに仲がいい大久保との対戦に「そりゃ(大久保に)入れさせないようにしたいですよね」。MF田坂祐介(31)も「嘉人さんをイライラさせる戦いができれば」と話す。

 アジアチャンピオンズ・リーグ(ACL)、リーグ戦と過密日程での戦いの中、2勝4分けと負けていない。中村は「試合を重ねるごとに良くなっている。この連戦を勝って終えたい」と“多摩川クラシコ”の必勝を期した。