攻撃的な言葉で選手を鼓舞した。0-6と大敗に終わったルヴァン杯FC東京戦から一夜明けた16日。練習前のミーティングで、ベガルタ仙台渡辺晋監督(43)は「ずいぶん殴られたな。柏で全員で殴り返しに行くぞ」と選手に語りかけた。

 新布陣「3-4-3」の弱点、カウンターに苦しんだ前日の悪夢を「つぶせるところをつぶせていないから」と振り返る。また、「あんなに多いのは初めて見た」と、記録表の得点経過に「こぼれ球」が4回表記されたことを指摘。「予測、反応をとぎすまさないといけない。相手の近くで守れるかが鍵」と、明日18日のアウェー・柏レイソル戦で改善を図る構えだ。

 同監督の激しい言葉を、東京戦で先発出場したDF大岩一貴(27)は「その通りだと思います」と受け止めた。DF石川直樹(31)は「東京がやったように、打開策を練ってくるチームが増えてくる」と守備の立て直しを目指す。石川の古巣の柏は昨季、仙台に2戦全敗。アジア・チャンピオンズリーグ出場には勝ち点であと6足りなかった。「(柏の)下平監督から『あの6点があれば』と言われた。絶対に勝ちに来る」と警戒しつつ、「昨日(東京戦)も含めてやり返す」と雪辱を誓った。【秋吉裕介】