北海道コンサドーレ札幌は6日、札幌・宮の沢で全体練習を行い、紅白戦などで汗を流した。明日8日の第6節FC東京戦(札幌ドーム)で、サガン鳥栖から移籍したMF早坂良太(31)がようやく“新天地デビュー”を飾ることになりそうだ。出場となれば、自身にとってはJ通算200試合目。「気持ちは高ぶると思うが、緊張はしない」。開幕直前に右太もも前を痛めて出遅れた新戦力が、満を持して、新天地のピッチに上がる。

 頼もしい戦力が本格復帰だ。この日の紅白戦で主力組の右MFに入った早坂は「(東京戦では)行けるところまで行きたい」と、東京戦での先発出場へ、意欲を示した。日本代表経験者をずらりそろえる東京のゴールマウスを守るのは、昨季まで鳥栖で同僚だったGK林。「間やクロスを狙っていけば嫌だと思うので、積極的にやっていきたい」と、不敵に笑う。

 「開幕がダメになった時は(精神的に)しんどかった。新加入でチームのためになれなかったので。今はチームに貢献できる準備が、出来ている」。札幌は母の故郷。不思議な縁に導かれ、たどり着いた地で、強豪撃破のキーマンになれるか。【中島宙恵】