北海道コンサドーレ札幌は9日、札幌・宮の沢で練習を行い、前日8日FC東京戦(札幌ドーム)で先発したMF兵藤慎剛(31)ら11人は、ランニングなど軽めの調整で汗を流した。

 東京戦の直前にウイルス性腸炎を患った兵藤は「胃腸の調子が、あまり良くなかった。試合当日もゼリー系のものを飲んだだけだった」。まともな食事が取れない中、ボランチとして69分出場し、勝ち越し点をアシストする鉄人ぶりを発揮。「自分でシュートを打っても(相手DFに)当たるんじゃないかと思った時に、都倉の姿が見えた。落ち着いて、ボールを渡せた」と、劇的勝利を呼んだプレーを振り返った。

 「サポーターがすごく声を出して応援してくれたので、背中を押されている気持ちになった」と、本拠地の大声援に感謝しきりだ。身長172センチの小さな体に、無尽のスタミナを秘めた背番号6は「先制されても、チームが浮つかなかったのが大きい」と勝因を口にし「攻撃のバリエーションを増やさないと。これから、川崎Fや浦和を相手に、自分たちのサッカーが出来るかが試される」と、ルヴァン杯を挟んで行われる、第7節以降の試合を見据えた。【中島宙恵】