ベガルタ仙台は10日、明日ホームで行われるルヴァン杯ジュビロ磐田戦に向け、練習を行った。浦和レッズ戦(7日)大敗直後のリスタートに、日本代表の手倉森誠コーチ(49)が渡辺晋監督(43)を激励に訪れた。渡辺監督は「悔しい負けがあった後、励ましてやろうという気持ちはうれしい」と気遣いに感謝。ともに仙台を躍進させた盟友でもある師との会話に、笑みがこぼれた。

 渡辺監督は8日に仙台に帰り、そのままクラブハウスに直行。午後9時まで残り、浦和戦の映像を何度も見た。「私の責任」と重く受け止めた試合をあらためて見る“ショック療法”で、「リフレッシュにはなったかな」と前を向いた。

 この日は紅白戦を行い、布陣は浦和戦の「3-5-2」から「3-4-3」に戻した。手倉森コーチから、あるサッカー雑誌を見せられた。同コーチが率いた12年の仙台の戦術が掲載されており、こう言われた。「その年その年でいろいろな戦い方があって、サッカーが変わっていくね」と。渡辺監督はチーム力を高めるべく、新布陣を導入した。結果は出せなかったが、強者にアクションは起こした。次こそ、師に成長した姿を見せる。【秋吉裕介】