アルビレックス新潟はリーグ戦6試合と合わせ、開幕から公式戦8試合未勝利になった。中でも悔しさをあらわにしていたのが、MF本間勲(35)だった。「サポーターのためにも勝ちたかった」と試合後の表情は固かった。

 この日は今季初スタメンでボランチに入った。00年から14年途中まで新潟に在籍。その後、栃木SCに移籍し、今季2年半ぶりに復帰した。ホームのデンカSでのプレーは13年12月7日の名古屋グランパス戦以来、1222日ぶりだった。

 中盤でボールをさばきながら、前線にパスを繰り出し立ち上がりからチャンスをつくった。ただ前半30分、自身のパスを奪われたところから相手に攻め込まれて失点。「チームが勝てない状況だから、ああいうミスをしてはダメ」と自分を責めた。

 チーム最年長の35歳。「ミスターアルビレックス」とサポーターから敬愛されるベテラン。「久しぶりにホームで試合に出られたのはうれしい。長い時間(78分)プレーできて、好感触もあった」と振り返りながらも、「勝たなければ意味がない」と自己採点は厳しかった。