湘南ベルマーレDF岡本拓也(24)が、J2初ゴールを決めた。

 岡本は1-2とリードされた後半34分、MF奈良輪雄太の右クロスをDFがクリアしたこぼれ球を拾うと、右足で豪快に蹴りこんだ。「何となく、こぼれてくるかなと思った。思った以上にファーストタッチが良くて、思い切りいきました。今年は練習から結構、当たっていた。シュートは意識しているので、そろそろ1点、決めたいなと思った。うまく入って良かった」と振り返った。

 J1で戦っていた16年3月5日の川崎フロンターレ戦で、プロ初ゴールは決めていたが、J2でのゴールは45試合目の出場で初めてだった。一方で、DFとして3失点を喫したことに「DFなので失点の方が気になる」と悔しがった。「後半に入った時に、全体的にフワッとした部分があった。誰がボールに行くのか、うまく定まらないまま、ズルズルとボールを運ばれた。もっと後ろからしゃべって、誰がどういくか、コントロールしなければいけなかった」と猛省した。

 選手間の距離をコンパクトにして、パスを徹底的に回す岐阜のサッカーに苦しめられた。「前半は動かされていたけれど、うまく(選手が)スライドして真ん中は入らせないようにした。後半は、もう少し引き込んでからカウンターを狙ったけれど、引き込み過ぎて、1人1人が、なあなあになった。後ろの人間としては、はっきりさせたかった。勝てる試合だったと思う。自分たちで首を絞めた感じはある」と、まるで敗戦したかのようにうなだれた。【村上幸将】