大分トリニータのU-20(20歳以下)日本代表DF岩田智輝(20)は、ともに代表入りを争う湘南ベルマーレDF杉岡大暉(18)とのマッチアップを乗り越えての勝利に「1つ下なので、絶対負けたくなかった」と笑みを浮かべた。

 守備では、体を張って湘南攻撃陣を止めては、ボールを奪っては前に蹴りだす、セーフティーなプレーを繰り返した。攻撃面でも、前半34分に右サイドを抜けだして決定的なシュートを放つなどアピールした。

 杉岡とは、フルタイムに渡ってガチンコのぶつかりあいを繰り返した。前半43分に1度、突破されて決定機を作られたが、それ以外は、縦の突破力がある杉岡を体で制し、ボールを奪ってはクリアし、一進一退ながら抑えた。「1本抜かれたのも、出来ればなくしたかった。完璧な選手はいないですけど、そこに近づくプレーは求めたい」と満足はしなかった。

 一方、杉岡は「智輝君は対人に強い。後半は止められたけれど、その中でも(左サイドを)突破できた回数は結構、あったと思う。そこを自信に変えて90分、続けたい」と振り返った。【村上幸将】