青森山田高からジェフユナイテッド千葉に加入したMF高橋壱晟(19)が、千葉のJ2での400ゴール目となるメモリアルゴールでチームを勝利に導いた。

 前半23分、右サイドから中央へドリブルで仕掛けたFW清武功暉(26)のパスを受けると、右足を振り抜いて鮮やかに決めた。「功暉さんから優しいパスがきた。(タイミングは)オフサイドかと思ったんですけど、冷静に流し込むことが出来ました」と振り返った。

 8日に同じフクアリで行われた群馬戦で、プロ初ゴールを決めて以来、3試合ぶりのゴールだった。「前(初ゴールを)決めた時は勝てなかったので、今日は本当に、うれしい」と自らのゴールでの勝利を喜んだ。前節22日の横浜FC戦で、0-4と今季最悪の大敗を喫し、自身も後半20分に途中交代と不本意な結果に終わった。「ゴールデンウイーク最初の試合。絶対に勝とうと思っていた」と必勝を誓って臨んだ試合だった。

 青森山田高で1月に全国高校サッカー選手権優勝を成し遂げた際は、プロ入りするにあたり、守備面の強化が課題だと口にしていた。それから4カ月。「今の段階では、攻撃面では特に順調にやれているんじゃないかなと思います。守備は、まだまだ…試合の中で改善していければ」と冷静に語った。

 試合中、指をさして指示を送る場面も増え、中盤で堂々と攻守のタクトを振っている。「試合になったら、年齢とか関係ない。自分がFWの選手を動かすことで、自分も後ろの選手も守備をしやすくなると思う。そういう面でコーチングは大切。1人、声を出すか出さないかで状況は変わる。そういうことを含め、やっていきたい」と語った。

 この日は同じJ2の湘南ベルマーレDF杉岡大暉(18)が、アウェーのファジアーノ岡山戦でゴールを決めた。同年代の選手を意識するかと聞かれると「同世代の選手が活躍し、名前が出ているのを見ると、自分も、という気持ちになる。見ようと思わなくても、見える状況にあるので」と言い、笑った。【村上幸将】