ガンバ大阪のMF堂安律(どうあん・りつ、18)が、公式戦3試合連続得点を挙げた。1-0で完封勝ちしたアウェー横浜F・マリノス戦で、後半19分に決勝弾。DF藤春の左クロスを中央のFW長沢がかかとで流したボールを左足で蹴り込んだ。「良かった。90分間出し切った」。J1初得点となった大宮戦から3戦4発と絶好調で、09年以来8年ぶりの日産スでの勝利に導いた。

 サッカーの神様は堂安にほほ笑んだ。2トップの一角で先発したが、FW長沢とアデミウソンが途中出場してから左MFに位置を下げていた。しかし、得点は右サイドから。「持っていると思う。点を取るポイントはあそこ(ゴール前)やと思うし、簡単なゴールも必要」。長谷川監督も「堂安が何であそこにいたか分からない」と首をかしげるほど、自然とゴールへの感覚が身についてきた。

 今年は昨年以上に筋力トレに励み、体脂肪率は10%を切った。もともと自信があった鉄壁ボディーに素早さを兼ね備え、視野が広がった。「ボールを持った時の余裕が出てきた」。チームは2連勝で2位をキープし、首位浦和に勝ち点1差と迫った。勢いに乗る18歳の新スターが、チームを上昇気流に乗せていく。【小杉舞】