川崎フロンターレがイースタン(香港)に快勝し、2勝4分けの無敗でG組首位で1次リーグ突破を決めた。腰痛のため、4月30日のセレッソ大阪戦から欠場していた司令塔中村憲剛(36)が復帰して先発に入った。前半20分に、エースFW小林悠(29)が右足首をひねるアクシデントで交代したが、代わりに入ったMF長谷川竜也(23)が後半4分に得点を決めるなど、総力戦で勝利をつかんだ。

 ACLはスタートから4分けと勝ち点3を手にできず、苦しんだ。離脱者も続出した。負ければ敗退という土俵際での4月25日のアウェー水原(韓国)戦で勝利し、首位突破につなげた。中村は「引き分けが続いて苦しいモヤモヤした中でやっていた。アウェーの広州恒大戦で最後に追いついたりして、自分たちでたぐりよせた」と振り返った。

 MF家長が2カ月ぶりに復帰するなど、負傷者も続々と復帰。中村は「ここから競争が起きる。その中でチームのために1人1人がどれだけできるかが問われてくる」と見据え、長谷川の得点を例に挙げ「連戦も続くし、やっとチームとして回ってきたかなと感じる」と話した。次戦の対戦相手は鹿島かムアントン(タイ)のいずれか。中村は「ACLだし、日本同士で戦うのはもったいないかな…。でも、タイに行くのも大変」と苦笑し「決められた相手と全力で戦うだけ」と話した。