湘南ベルマーレの新体制発表会が18日、神奈川・平塚市内で行われた。

 今季のチームスローガンは「ALIVE」。08年、清宮克幸監督(50)が指揮し常勝軍団に導いたラグビートップリーグ・サントリーと同じだ。早大出身の曹貴裁監督(49)は、同じ早大で1学年先輩の清宮監督からラグビーのルールを1から教わったことを明かし「当時、サントリーの選手がALIVEと言っていて。プレーを切らさず、常に前に向かってボールを運んでいくイメージが浸透していたと思った。まさに、(湘南の)今年のチームはピッチ内外でAliveすること(生き続けること)を周囲に示して、勝利を究極に追求するチームにしたいし、見ている人の気持ちを動かせる試合をしたい」と決意を語った。

 曹監督は、清宮監督に事前に許可を取り「光栄です」と快諾をもらったという。早大時代、ラグビー部とサッカー部は、寮とグラウンドが隣同士。当時から、リーダーシップを発揮していた清宮監督に「将来指導者になる」と感じていた。今回のスローガンに「二番煎じで嫌な感じもあったけど、いいものはいいと思ったから。彼はラグビー、自分はサッカーで目指すものは似ているものがあるかなと。攻撃も守備も複数の選手がどれだけ関われるか。1つのプレーのために、どれだけ効果的に走ったり、パスを出したり。守る時は、しっかり守れるチームにしないと」とイメージをふくらませた。

 昨季はJ2で優勝し1年でJ1復帰を果たした。浦和レッズでACLを制覇したMF梅崎司(30)、サンフレッチェ広島でタイトル経験を持つMFミキッチ(38)と勝者のメンタリティーを持つ選手も加入した。曹監督は「サッカーをめっちゃ好きな選手が(チームに)与えくれる影響ははかりしれない」と期待を寄せ「今年は自分も楽しみなチーム。清宮さんの名前を汚さないようにやっていきたい」と話した。