ガンバ大阪の宮本恒靖新監督(41)が明日8月1日のアウェー・ジュビロ磐田戦に向け、宮本イズムをたたき込んだ。30日は、大阪府吹田市内で非公開練習。新指揮官の初陣だった前節鹿島戦は1-1で引き分け。中3日で迎える磐田戦で初勝利を目指す。この日の練習では、紅白戦でG大阪U-23時代の教え子で、高卒2年目のMF高(こう)と高江をボランチで試した。“宮本チルドレン”をそろって先発させる可能性が出てきた。

 高は前節、J1デビュー。レビークルピ前監督体制ではベンチ入りすらなかったが、いきなり先発起用。合格点の働きをした。宮本監督からは試合前に「守備で期待している」と声を掛けられたといい、高は「1年半一緒にやってきた監督。何とか期待にこたえたかった」と振り返った。

 一方の高江も、もともと攻撃的な選手だったが、宮本監督にボランチに抜てきされた愛弟子で、宮本イズムを理解する2人だ。チームは前節、連敗を2で止めた。次に目指すは、J1では3カ月ぶりになる勝利。MF遠藤は「監督のサッカーを理解し始めてきている」と手ごたえを語る。この流れに乗って、今の苦境を乗り越えたい。【小杉舞】