鹿島アントラーズのテクニカルディレクターに就任したジーコ氏が4日、茨城県鹿嶋市で行われたチーム練習に参加した。02年にチームを離れて以来16年ぶりの復帰。

 全体練習後、FKの練習を見つめていると、MF小笠原満男から「見本を見せてよ」と声を掛けられた。

 これに対してジーコ氏は「残念だけど、僕のおなかがちょっと出始めて、最近ちょっと練習ができていないから、蹴ってけがしたら恥をかくので、もうちょっと待って。練習して、体をつくってから蹴れるようにするから」と、笑顔でやりとりしたことを明かした。

 直接FKで、鹿島で歴代最多となる15得点を決めている小笠原。そこにはジーコ直伝のエッセンスも入っているという。「彼が10代から入ってきたときに、FKの練習をいろいろと伝授しました。センスがあると感じたので、いろいろなことを教えました」と当時を振り返っていた。