<J1・J2入れ替え戦:(3)磐田2-1仙台(2)>◇第2戦◇13日◇ヤマハ※カッコ内の数字は2戦合計得点

 勝てばJ1、0-0の引き分けならJ1磐田の残留、1-1なら延長戦、2点差以上の引き分けならJ2仙台の昇格となる運命の第2戦は序盤、仙台が積極的なポジションチェンジから押し込んだ。両サイドから果敢に攻めて、前半24分にはMF梁勇基が左サイドを突破。クロスボールにゴール前、フリーでいたFWナジソンが右足で合わせたが、決定的なシュートはゴール上に外れた。シュートまで持ち込むもゴール枠を捕らえきれなかった磐田だが、前半終盤に息を吹き返す。同41分にFW前田遼一の左クロスを、MF松浦拓弥が胸でシュート。GKの頭上を越えるループの形となり、磐田が先制点を奪った。

 仙台は後半、エースFW平瀬智行を送り込み攻めに出た。同24分には、その平瀬がループ気味にヘディングシュートを放ったが、GK川口能活に右手1本で防がれた。磐田は同25分、そこで与えたCKからのカウンター攻撃で、松浦が落ち着いてゴールを決めて2点目を奪った。松浦は入れ替え戦3点目。昇格へ2点が必要になった仙台は後半32分に181センチのFW中原貴之を投入し、パワープレーに出た。後半ロスタイムには直接FKを梁が決めて1点を返し、その直後にも猛攻を仕掛けたが、川口の好セーブに遭ってそこまで。6季ぶりのJ1昇格はならず、磐田が残留を果たした。