ゴールデンウイークに入り、中2日の厳しい日程。各チームとも調整には苦労しそうで、波乱もあり得る。

 2位浦和と3位新潟の上位対決は注目の一戦。浦和は前節引き分け、連勝が4で止まったが、18歳の山田直がプロ初ゴールを奪うなど若手の活躍が光る。フィンケ監督が目指す攻撃的なスタイルも浸透しつつあり、優位に試合を運べそうだ。

 新潟は終盤に追いつかれた前節から切り替えられるか。浦和戦は昨季2戦2敗、J1通算で1勝1分け8敗と大きく負け越しているが、上位に踏みとどまるため、負けられない試合になる。

 首位に返り咲いた鹿島は千葉と対戦。6試合負けのない鹿島だが、ここ3戦は計2得点で流れの中で点を奪えていない。攻撃陣が決定機を逃す場面が目につく。前節、負傷交代したFWマルキーニョスの出場も微妙で、決して盤石な状態ではない。17位に低迷する千葉は王者にひと泡吹かせ、浮上へのきっかけにしたい。

 快進撃を続ける4位山形と前節に今季初白星を挙げた柏も面白いカードだ。堅守速攻のスタイルが確立されている山形はFW長谷川が2試合連続ゴールと好調。柏はフランサら故障者が多いが、前節の逆転勝利で勢いに乗りたいところだ。

 5連敗で最下位に沈む大分はホームでG大阪と対戦する。(共同)