“草サッカー日本一”を争う全国クラブチーム選手権が10月31日から大分県で行われる。草の根レベルの普及、技術向上を目的に始まった大会も16回目。ことしも多種多様な背景を持つ24チームが大会を盛り上げそうだ。

 関東代表の3枠目を勝ち取った鹿沼FCは、栃木県勢初の出場となる。創部29年目。選手27人はほぼ全員が鹿沼市出身という「地域のつながりが強いチーム」で2代目も多く、会社員から教師、学生など職種はさまざま。子ども向けサッカー教室など、地元への慈善活動も継続的に行っている。

 練習は週に1度、各自が仕事場から直行。「12、13人集まればいい方」で、システム会社勤務の斉藤雅士主将(29)は「連係が難しい。CKやFKの練習ができない」と嘆く。自己負担となる交通、宿泊費や仕事面でのブランクなども悩みの種だ。それでも、名産のイチゴ農家を営む大門勇人監督(34)は「選手たちにいい経験になる。まずは初戦突破」と笑顔で晴れ舞台を待つ。

 初戦で対戦する2006年準優勝チームのHOYO

 Atletico

 ELAN(大分)は将来のJリーグ入りが目標。元Jリーガーやブラジル人選手を抱え、大会は選手にとってもチームにとってもアピールの場。チームはスポンサー獲得を、選手は強豪チームへの移籍を模索しながら初優勝を狙う。日本サッカー界の底辺を支える精鋭たちの祭典がまもなく始まる。(共同)