<プレシーズンマッチ:徳島2-1浦和>◇21日◇鳴門大塚

 徳島の美濃部直彦監督が、J1強豪から挙げた「金星」に手応えをつかんだ。序盤から相手の猛攻に苦しめられたが、前線を含めた全員守備の厳しいプレスを仕掛け続け、前半は無失点。後半開始早々に先制点を奪われてからはパスワークと鋭いカウンター攻撃で反撃に転じ、浦和のシュート数計15本に対して11本と互角の勝負に持ち込んだ。

 後半24分に徳重隆明がPKを決めて同点とすると、終了間際には津田知宏が相手DFを抜き切って決勝弾。美濃部監督は「ACL出場を狙うチームを相手に勝てたのは、素直に喜びたい。浦和が攻めて、うちが守る図式は予想していたこと。ゴール前で粘り強く守れた。決勝点も、ボールを保持しながら相手の背後を狙えていたと思う」とチーム戦術の浸透ぶりを確かめていた。