リーグ首位の名古屋は6日、鹿島戦(7日、カシマ)に備え、愛知・豊田市内で調整した。鹿島は前節終了時で2位。勝ち点差が11も開いているが、優勝争いを左右する大一番。注目度の高さを示すように、練習後のドラガン・ストイコビッチ監督(45)の青空会見には、約20人の報道陣が集まった。

 ストイコビッチ監督は「1位と2位との対戦。注目が集まるのも当然。我々のいつものスタイルである、美しいフットボールをお見せして、首位にいることが偶然ではないことをしっかり証明したい」と自信をみなぎらせた。

 監督就任の08年から、両クラブのリーグでの対戦はアウェー側が勝利をおさめている。「名古屋では鹿島が強く、カシマでは名古屋が強いという、特別な契約を結んでいるんですよ」とジョークで笑わせた。ただ、すぐに真顔になって「鹿島戦に勝てば、我々の作り上げてきた“物語”はハッピーエンドで、ほぼ完結を迎えることになるだろう」と優勝をイメージした力強いコメントも飛び出した。